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基本的に好きな様に返答して大丈夫ですが、NGな返答もあります
いくつか駄目な例を挙げます。
- 「会社でプログラミングを教わって〜〜」
- 「仕事が楽そうなので〜〜」
- 「IT業界で無くても良かったのですが〜〜」
「転職先にIT業界を選ぶ理由」の最適解
面接というのはあなた自身の事を企業側が知る機会です。一つ一つの質問に大した意味はありませんが、面接を通してトータルであなたの事を理解しようと企業側は努めています。ですので、「なぜIT業界を選んだのか」という、言ってしまえば大雑把な質問に対しての答えはあなた自身の人物像の外郭を浮き上がらせる質問になります。もう一度言いますが、企業はトータルであなたの人物像を把握するために質問しています。その外郭となるこの様な質問から更に細かい質問へと掘り下げる事であなたの人となりを掴もうとしているのです。ですので後に続くであろう質問の答えの前提になるような回答がこの質問への最適解になります。この質問の答えを前提に志望動機や自己PRが意味を成すのです。
前項でも触れましたが、仕事というのはこれからのあなた自身の人生と生活を支える大きな要素です。いわばこれからの人生をどう歩んでいくのかの大きな指針になる訳です。ですので、その指針となる業界にIT業界を選んだ理由というのは、ぼんやりとではありますが、あなたの思い描く人生の根幹になる質問だと捉えて下さい。
では、なぜ最初に好きなように答えて良いと書いたのか。それは素直にあなたが思っている事がすなわちあなたの思い描く人生の根幹だという事だからです。
例えばこの質問に「プログラミングが好きだから」と答えたとしましょう。
そうなると志望動機は
「御社で働いていく上で自身のプログラミング能力を伸ばし発展させることで・・・・御社に貢献しさらなる利益をもたらす事が出来ると共に自分自身もさらなる成長を遂げることできると考えたからです。」
みたいな感じになりますし、自己PRは
「独学でプログラミングを学ぶうちに自分にはプログラミング能力があり、プログラマの道が向いていると感じました・・・・今後は御社での業務を通じて学び取った技術や経験を元にさらなる自己研鑽に励み成長していきたいと考えています。」
となります。「IT業界を選んだ理由」と「志望動機」と「自己PR」に筋が通っています。
ところが、IT業界を選んだ理由に「将来性があるから」と答えるとこの志望動機と自己PRはちょっとずれてますよね。「ん?」って想いませんか?IT業界に将来性を求めているのに志望動機が自己の成長と会社の成長について述べてますよね。自己PRも同様です。
もっと判りやすいのが「給料等の待遇面が良いから」と答えた場合です。待遇面でIT業界を選んでいるのにこの志望動機と自己PRは全く筋が通っていませんよね。
この様に面接での質問はトータルで人物像を浮き上がらせます。
つまり根幹であるこの質問を偽って答えると、その後の面接の質問に対する答えが揺らぎます。何度も言いますが、面接は「トータルで人物像を捉えようとしている場」なのです。一つ一つの質問に良い答えを探すのではなく、あなた自身を正しく認識してもらうことが大切です。偽りの自分をアピールしても意味はありません。素のあなた自身の「良い部分」をアピールして下さい。
面接は自分自身をアピールする場である
面接に正解はありませんが不正解はあります。企業にあなた自身の事をアピールするのですから「あなた自身の言葉」で「あなたの人となり」をうまく説明してください。あえて言うのならそれが唯一の正解と言っても良いでしょう。問題は自分自身がどういう考えを持っていてそれをどう説明するのか、と言う事です。面接では個々にさまざまな質問をされますが、どの質問にも共通しているのは「あなた自身の考えを聞いている」という事です。定番の質問に定番の返答をしているようでは絶対に駄目です。
「なぜIT業界を選んだのか」という質問はIT業界で仕事をするにあたって、あなた自身の根幹となる指針を探る質問です。この質問の返答を前提にして他の質問に対しての答えも変わってきます。あなたの人となりを探るベースとなる質問ですのでできる限り嘘偽りのない自分自身の考えを述べるようにした方が良いと思います。
面接全体で考えたときに全ての質問に対して一本筋が通っている返答ができるようになり、それが会社側の求めている社員像に近ければ近いほど、面接で落ちることはまずありません。太い筋を通すためにもシンプルかつ判りやすい返答をあなた自身の言葉でうまく説明できるようになってください。