MacBookAir 2012 11inchを副業用最強PCにする方法 - OS選定


年初に今年の抱負を考えましたが、今年はフリーランスとしての仕事は辞めて、海外移住に向けて稼いでいこうと決めました。転換の年です。そして吹き荒れるコロナ禍の中、晴れてフリーランスから足を洗うことも出来て現在は無職状態です。

幸い、昨年から無職状態になる事を念頭にいれていましたし、今年いっぱいは生活できる基盤を整えてから足を洗ってるのでコロナ禍の影響は皆無だったりするのですが、それでも無駄な出費は避けるべきです。本当なら心機一転で新しいPCを買いたいところなのですが、新たな稼ぎも無いのでそういう訳にもいきません。

ですので、これまで仕事で使っていたノートPCであるMacBookAir2012の11inch(MacBookAir5,1)を副業用のノートPCとして再生することにしました。macOSの最新版であるCatalinaもギリギリ公式で対応していて一応動きますが、さすがに8年前のPCですしメモリも4GBしかありませんのでスペック不足です。Chromeを立ち上げるとすぐにメモリ不足になりますし、心なしかWebを見るだけでももっさりしている気がします。

そこで、この低スペックノートPCを副業用の環境として新たに整え直そうと思います。せっかくSSDを512GBにしてバッテリーも交換してますし、動作が重いからと言って捨てるのは勿体無いですしね。

新たにインストールするOSですが、Linux大好きで普段からLinuxを常用していますし、やっぱりLinux環境かな?とも思いましたが、今回は風変わりなところでChromium OSで環境を作っていこうと思います。

Chromium OSとは何か

Googleが開発しているChromeOSのオープンソース版がChromiumOSです。ChromeOSはよく5万以下の格安パソコンを探すと出てくるChromeBookに載ってるOSですね。

このChromeOSは他のOSには無い特徴があります。

ブラウザOS

OSのベース部分にChrome(Chromium)ブラウザが使われていて、基本的にアプリケーションはブラウザ上で動きます。ですので、アプリケーションはjsベースの物になりますが、最近流行りのPWAにも対応しているらしいです。やはり親和性は高いのでしょうね。

ネットワーク接続が前提

さすがGoogleといったところですが、Googleのあらゆるサービスを使うのでオンラインでないと基本的に使えません。基本的に

その実体はLinux

OSのコアな部分はGentooLinuxベースで作られているらしいです。この記事を書く時点で既にインストール済みなので軽く中身を見てみましたが、本当にGentooベースでした。しかもかなりマニアックな作りになっているので、普段Linuxを触っている人であればワクワクが止まらないギミックが満載です。

なぜChromiumOSなのか

ブラウザが軽い

まず第一に私自身の普段の作業でGoogleのアプリケーション群を結構使っているというのが一番の理由です。メインのブラウザはChromeですし、Gmailも使っていますし、Googleドライブもフル活用しています。Googleスプレッドシートも常用してますし、スマホもAndroidだったりします。

そしてそんなGoogle依存な人間にとって、Chromeの動作が重いというのはとても耐えがたいのですが、なんとこのChromeOS(ChromiumOS)はなぜかブラウザが異様に軽いんです。OSのコア部分と直結しているからなのか、普通のLinuxで動いているChromeと比べて明らかに軽いです。これが最大の理由です。ブラウザでの作業に限って言えばChromeOS(ChromiumOS)より良い選択は無いと思います。

Linuxアプリケーションが動く

そして第二の理由であり、乗り換えを決めた最大の要因になりますが、ChromeOS(ChromiumOS)はLinuxのアプリケーションが普通に動きます。ベースがGentooということもあり、かなりLinuxとの親和性が高い、というか、実際に触って解ったのは、ChromeOSはLinuxそのものです。Linuxディストリビューションの一種だと考えて良いと思います。

普段からLinuxを常用していますし、他のLinuxよりもブラウザが軽いのであれば、乗り換えるのにメリットしかありません。

ChromiumOSの種類

そんなChromiumOSですが、オープンソース化されているので、複数の実装があります。現在知られている有名なChromiumOSの実装は5つあります。

ArnoldTheBat

 https://arnoldthebat.co.uk/wordpress/

ArnoldTheBatが全てのChromiumOSのベースになっています。ここで配布しているイメージを元に他のChromiumOSはそれぞれに改良を加えた実装になっています。

AnnoldTheBatではバニラとスペシャルの2種類のイメージが配布されていて、スペシャルの方が対応しているハードウェアは多いです。

本当ならこのイメージを使いたかったのですが、MacBookAirではタッチパッドが動かないという致命的な問題があったので採用を断念しました。

CloudReady


CloudReadyは数あるChromiumOSの実装の中で一番有名で安定しています。私も今回はこれをインストールしています。対応しているハードウェアが多いですし、オリジナルのChromeOSのちょっと制限がある部分(後述)を排除してChromiumOSのコアの部分の安定性を重視しているので常用環境であればCloudReadyが最善で唯一の選択肢だと思います。

FydeOS


一番多くのハードウェアが対応していると思われるChromiumOSがFydeOSです。おそらく数あるChromiumOSの中で一番機能的に優れているのがFydeOSになると思います。ほぼオリジナルのChromeOSと遜色ないのではないかと思います。ただFydeOSには重大な問題がいくつかあります。

まず、一番の問題はオリジナルのChromeOSのライセンスが関わってくる重要な機能を実装している事です。要はオリジナルのChromeOSには近いけどもライセンス的に非常にグレーな仕上がりになってしまっています(要はパクってます)。前述したCloudReadyはライセンス問題を回避する為に実装していない機能がFydeOSでは実装されています。ですので将来的に問題になる可能性が高いです。

そして致命的な問題がもう一つあって、上記のサイトの写真を見れば判る通り中国圏で作られています。それ自体は問題にする部分ではないのですが、インストール時にFydeOSのアカウントを作成する必要があって、海外の掲示板を見る限り、このアカウントと紐付けて中国にデータを送っているのではないかという疑惑が囁かれています(疑惑というか送ってます。一応回避方法はあるらしいですがかなり面倒臭い)。

要するに、FydeOS自体は機能的に素晴らしい物だとは思うのですが、かなりグレーというかほぼ黒だと言ってしまっても過言では無いと思います。

ただ、機能的には本当に素晴らしいですし、対応しているハードウェアも多く、なんとRaspberry Piでも動きます。そういった部分で無視できない存在ではあります。もしインストールされる方はそれなりのリスクがあるという事を頭に入れて使ってみてください。

Chromefy

 https://github.com/imperador/chromefy

ChromefyはFydeOSとはまた違った方法でオリジナルのChromeOSを目指しています。ChromeOSのオープンソース版であるArnoldTheBatのChromiumOSをベースに、配布されているChromeOSのリカバリイメージを合体させて普通のPCで動くほぼオリジナルのChromeOSを作ろうとしている様です。

なかなかの力技にも関わらずかなり出来が良いみたいですが、オリジナルのリカバリイメージで対応しているハードウェアと合致しないハードウェアにインストールするのにはとても苦労します。またリカバリーイメージがかなりの種類あるので自分の環境と照らし合わせながら選ぶのも一苦労です。基本的に推奨はeveらしいですが、MacBookAirでは動きませんでした。

ちなみに、まんまオリジナルのChromeOSからコピーしているので当たり前といえば当たり前ですが、FydeOSと同じくChromefyもライセンス上の問題があります。

brunch

 https://github.com/sebanc/brunch

brunchはまだ出来たばかりですが、既に結構な動作事例があるみたいです。Chromefyと似たような感じですが、ArnoldTheBatのChromiumOSイメージをベースに作るのではなく、オリジナルのChromeOSのリカバリイメージにドライバを足して動作する物を作っているみたいです。ですので、成功すればオリジナルのChromeOSにより近い物が出来上がると思います。まだまだ発展途上ですが、今後はこちらが主流になっていくんじゃないかと思います。

第3世代以前のCore iシリーズはsamusが推奨で、第4世代以降のCore i シリーズはrammusが推奨です。なんとAMD系のCPUにも対応させようとしているみたいで、AMD系はgruntが推奨らしいです。

私のMacBookAirは第3世代のi5ですが、samusでは起動出来ませんでした。rammusの方が対応しているハードウェアが多い様で、rammusで作ったら起動まではできましたが、セットアップまではいきませんでした。

ハックとして一番筋が良さそうなのはbrunchだと思いますし面白そうではあるのですが、いかんせんライセンス的にはオリジナルのChromeOSから作っているので一番やばそうな気がします。逆にコピーでは無く、オリジナルのイメージから作っているから大丈夫だったりするのかな?


ChromeOSとChromiumOSの最大の違い

オリジナルのChromeOSの最大の売りは、Androidアプリがそのまま動くという所だと思います。ですが、ChromiumOSでは基本的に動きません。ベースとなるArnoldTheBatのイメージが動かせていないというのが最大の理由だと思います。このAndroid対応をする為に他のChromiumOSの実装は四苦八苦している状態です。

ちなみに今回私がインストールしたCloudReadyはライセンス的に問題があるこの部分のサポートを排除していますのでAndroidアプリは動きませんし、将来的にサポートをしないと明言しています。でもその分安定していると思います。

Androidアプリを動かすのに何が問題なのかというと、Androidアプリを動かすこと自体が問題なのではなく、Google Play Store含めたGoogle製アプリを対応させることが問題になっています。近年のHuaweiのAndroidからの排除問題とかもありますが、GMSライセンス的にChromiumOSは適合していないっぽいです。ですので、無理やりGoogle Play StoreをいれてAndroidアプリを使えるようにしてしまうとライセンス的に問題が発生します。

ChromeOSのリカバリイメージからこの部分を持ってきているChromefyやbrunchはともかくとして、FydeOSの場合はもっとやばくて、FydeOS独自のアプリストアで勝手にPlay Storeアプリを配布していたりします。確実にアウトだと思うのですがGoogleは黙認してるんでしょうかね?

Androidアプリが使えた方が便利ですし、Androidアプリを開発しようとしている人間からしてみれば使えないのは残念で仕方ないのですが、まぁいろいろと問題が多そうなのでここは諦めるしかないんじゃないかと思ってます。まぁ他の方法があれば試してみたいですけどね。

そんな訳でCloudReadyを使います

Androidアプリが使えない以外は充分に便利ですし安定もしています。ライセンス的問題も無いので安心して長く使えそうですし、次回からはこれをベースにいろいろカスタマイズして副業用の最強環境を作っていきたいと思います。

インストール

イメージを8GB以上のUSBに焼いてブートするだけです。Linuxで焼く場合は普通にddで書き込むだけでOKです。WinやMacの場合はイメージ書き込み用のアプリを利用して書き込んでください。詳しくは公式サイトを見た方が早いです。

https://www.neverware.com/freedownload#home-edition-install

USBでブートするとそのままネット接続してGoogleにログインすることで使い始められます。USBから使って問題が無ければそのままローカルのドライブにインストール出来ますので特に悩む事は無いと思います。

ただ、インストールするとローカルのディスクの中身は全部消えますので、インストール前にバックアップは忘れずに。

まとめ

ChromiumOSについていろいろ調べたのですが、日本語情報だとCloudReady以外の情報がほぼないので、今回は自力で調べた内容を中心にChromiumOSについての紹介がメインになってしまいました。インストールについては手抜きですいません。でも特に悩む部分も無いんですよね。かなり簡単です。

最後に現在のデスクトップ画像です。


次回からはカスタマイズしていこうと思います。乞うご期待。