低学歴からIT業界で這い上がる唯一の方法



いくらIT業界が人手不足で売り手市場だと言っても、低学歴での就職活動はキツいですよね。昔は書類選考で門前払いなんて事も当たり前でしたが、今は以前よりは学歴差別は減ったと思います。それでも学歴差別は現在でも存在すると思います。ちなみに私も専門卒なので低学歴の分類に入ると思います。ですが、PLとして高学歴の人間も部下として扱ってましたし、高学歴の人間を面接する立場にまでは登りました。

その経験からぶっちゃけた事を言いますが、サラリーマンになって一緒に働いてみると違うんでうすよ。学歴の差は確かにあります。高学歴の人と低学歴の人とで成果物を見比べると如実に違ったりするんです。絶対では無いですけど、かなりの確率で高学歴の人の方が良い仕事をします。これはなぜなのでしょうか?

高学歴の人と低学歴の人の決定的な違い

はっきり言いますが、皆さんが薄っすら気付いている様に、学校で学んできた事はビジネスの世界では殆ど役に立ちません。学生時代にどんな高度な事をやっていようと会社に入ったらそんな物関係無しです。ですので知識量というか、学生時代の経験なんて全く意味は無いです。国立大学卒でもFランク大学卒でも会社に入った時点で一度リセットされます。新卒として同じスタートラインに並ぶわけです。

学校の勉強なんて役に立たないと言いましたが、実際、入社直後は全員まっさらで同じスタートラインにいるんですよ。そこから今まで経験した事もない仕事を教わっていくんですが、入社一年後には高学歴の人と低学歴の人とでかなりの差がついてます。同じことを教わっているのにも関わらず如実に差が出ます。これには大きな理由があります。おそらく学歴に差がついたのと同じ理由だと思いますが、勉強する習慣です。

高学歴の人と低学歴の人の一番の違いは習慣なんです。高学歴の人は勉強する習慣が身に付いてる人が圧倒的に多いです。判らないところがあれば自ら勉強して解決しようとするんですよね。低学歴の人にはこの習慣が無いので、与えられた仕事を与えられただけこなすことに終始します。高学歴の人は与えられた仕事の意味を考えた上で効率化まで自分で考えるんですよ。これが大きな違いです。

実のところ、頭の良し悪しは勉強では決まりません。国立大学卒でも馬鹿は馬鹿です。どうしようもない人も多いです。でもそんな馬鹿な人でさえ仕事はできるんですよ。多分、勉強する習慣が身に付いているんでしょうね。とても要領良く物事を理解して仕事に活かすことが出来ています。普段の言動はどうしようもないのになんでこいつは仕事はできるんだ?って人はかなり多いです。やはり若い時に身に付いた習慣は大人になってからも抜けないんでしょうね。

そして企業は長年の経験からそれを知っています。ですので、多少人間性に難があったとしても、将来的に有望な高学歴の人を優先して採用するのです。

低学歴の人が高学歴の人に勝つ方法

では、低学歴の人が高学歴の人並みに仕事が出来るようになるにはどうしたら良いのでしょうか?答えは解りますよね。「勉強する習慣を身につける」これだけです。ただ、これだけではまず勝てません。なぜなら高学歴の人は元々その習慣が身に付いているからです。勉強する習慣を身に付けてやっと高学歴の人と肩を並べる事が出来ます。それ以上を目指すのであれば、高学歴の人以上の勉強をするか、高学歴の人が持っていない能力を身につけるしかありません。

で、もうはっきり言っちゃいますが、高学歴の人以上の勉強をするのは無理だと思ってください。それが出来る人なら最初から低学歴になんてなってません。勉強して高学歴な人の仲間入りしているはずです。小さい頃からの習慣には並大抵の努力ではまず勝てないと思ってください。ただ、努力する意味はあります。勉強する習慣を身に付ければ、数年後に高学歴の人を追い抜くことは出来ますので努力は怠らないでください。

そしてもう一つ「高学歴の人が持っていない能力を身に付ける」というのはすぐに実践出来る効果的な方法です。例えばプログラマとして入社したのであれば、プログラミングの勉強をしつつ、サーバについても勉強してみるとか、ネットワークについて勉強してみるとかです。主となる技術の周辺技術を中心に幅広く勉強して知識を持つようにしてください。

技術者の先輩として言っておきたいのは、
  • 0から1にするのが一番大変です。
  • 1から5にするのは楽です。
  • 5から8にするのは大変です。
  • 8から10には才能が無い人以外無理です。
いろいろな技術を学ぶと上記の意味が判ってくると思います。低学歴の人はいろんな技術を0から1にしてください。本当に基礎の部分だけで良いのでまずさわりの部分だけを勉強して身につけてください。それだけで高学歴の人に勝てます。とっかかりの部分だけが大変なので、その部分だけ先に身につけてしまえば、その時点で勝ったも同然です。もちろん勉強する習慣が身に付いているのが前提ですけどね。

ITの技術は移り変わりが激しい

本当に激しいんですよ。5年前に主流だった技術が現在時代遅れなんてのはざらで、1年でトレンドが変わるなんてのは当たり前だと思ってください。つまり常に勉強し続ける必要があるんですが、逆に言うとその部分で先行して勉強していれば、今は技術的に劣っていたとしても次代では自分の方が優れているなんて事が起きるんですね。新しい時代が来て、他の人が新しい技術を0から1にするのに四苦八苦している間に、基礎を理解していれば1から5まですぐに身につける事が出来るわけです。

例えば、近年で一番変わったのが世の中のクラウド化でしょう。10年前まではオンプレミスが主流でしたが、現在はクラウドが主流です。こうなった背景にはいろいろな要因が絡み合っています。DevOpsという流れからコンテナ技術が注目され、それと同時にGolangとマイクロサービス化という流れの中でDockerが注目され、全部混ぜ合わさってクラウド化に結びついています。ですが、もしプログラミングの他にサーバー技術を事前に勉強していたとしたら、簡単にこの時代の流れに乗れるんですね。プログラムだけやっていた人がLinuxのコマンドから勉強しているのを横目にDockerだろうがlxcだろうが簡単に弄くり回せる訳ですよ。

重要なのは技術の基礎的な部分の仕組みを理解しておくことです。仕組みを完全に理解していれば、そこから先は実際に手を動かすだけで簡単にその技術を物に出来ます。その技術の思想とか根底にある技術背景を勉強して知っておくだけで他の人達とかなりの差がついています。表面的な勉強ではなくて根本的な部分を理解するように努めてください

まとめ

ほんと些細な事だと思うんですが、たったそれだけの事で高学歴の人に確実に勝てます。簡単に言うと、将来的に必要になるであろう技術を先回りして勉強しておく感じですかね。これだけでスタートラインが違うんです。他の人よりもスタートする位置を前に出すことが出来ます。

というか、高学歴とか低学歴に関わらず、他の人が持っていない技術を持っているというアドバンテージはIT業界内ではかなり大きいです。プログラマだからプログラミングに関する事だけを勉強するのではなく、軽くでいいですから周辺技術も隈無く勉強しておくだけで今現在ではなく、数カ月後、数年後に大きく違いが出てきます。とにかく広く浅く勉強あるのみ、です。

よく「フルスタックエンジニア」なんて事を言ったりしますが、そういったバズワードに踊らされるのではなく、本当の意味でのフルスタックエンジニアを目指してみてください。フリーランスになったら役立ちますよ。好きなだけ仕事を選び放題ですから食いっぱぐれ無いですしね。